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古代オリンピックがギリシャ美を生んだ、と僕は主張してますが、ご納得いただけるだろうか。

■□■特別展【古代ギリシャー時空を超えた旅ー】(神戸市立博物館) その⑥■□■ ギリシャ美を語ってもう6回目。おまけにプラトン哲学まで引っ張り出したものだから、 読者諸賢からは「ちょっとしつっこいんじゃないの!」と閉口されているかもしれない。 僕も早…

岩佐倫太郎ニューズレター【NHK文化センター特別講義(4月16日)のごあんない】

この春、関西でいち番の美術展は、コレ!開館120周年を迎える京都国立博物館の龍が目玉だ。 ■□■ 【海北友松展にちなんで~龍で読み解く東西美術史~】 □■□ この春、関西の美術ファンに注目して頂きたい企画展は、京都国立博物館で開催される「海北友松」 (…

ギリシャ美を生み出したのは、プラトン哲学と古代オリンピックだったと僕が断定したその訳は?

特別展【古代ギリシャー時空を超えた旅ー】(神戸市立博物館) その⑤ ■ 我々の美意識の源流は、一体どこまで遡ればいいのか?まさか、優に1億年以上も昔のアルタミ ラの洞窟画ではないだろう。旧石器時代のことだもの。我々との連続性は感じることはまず無い…

ギリシャの美はどのように生成し変遷したのか、3千年にわたる時のドラマを俯瞰しつつ旅しよう。

特別展【古代ギリシャー時空を超えた旅ー】(神戸市立博物館) その④ ■ 現代に生きる我々はいまだに美意識においては、ギリシャ美の虜囚である。完璧すぎる立体感、 これ以上の理想は見出せそうに思えない有無を言わさぬプロポーション。時として解剖的なま…

この古代ギリシャの青年像は神殿に奉納されていたが、さて、彫刻としてはどう見ればいいのか?

特別展【古代ギリシャー時空を超えた旅ー】(神戸市立博物館) その③ ■ この大理石に刻まれた高さ160センチの青年像は、ギリシャのアポロン神域から発掘された。日 本でも神社にお札を納めると言った風習があるが、紀元前の古代ギリシャ人は神殿に、美しい …

ギリシャ美って結局、ミロのヴィーナスのことでしょ、と言うのは間違いではないが、源流はこれ?

■特別展【古代ギリシャー時空を超えた旅ー】(神戸市立博物館) その② ■ 我々はいまだにギリシャの美意識に支配されている。たとえば、8頭身美人。こんなプロポーショ ンの規範もギリシャ人が作ったものだ。おかげで東洋の我々はいささか迷惑しているのだけ…

今も美の世界ではギリシャ美が不動の基準だ。一体それはどのように生まれ、なぜそうなったのか。

特別展【古代ギリシャー時空を超えた旅ー】(神戸市立博物館)にちなんで 現在のギリシャ政府は財政破綻の危機に瀕し、債務の減免を求めざるを得ない誠にはかばかしくない経済状況ではある。しかしながら、美の世界においては、ギリシャは世界を制覇し、2千5…

ジャポニスムとは何か、どのように始まったのか、浮世絵はどう影響したのか、最終回。4-4

ではマネが多大な影響を受けるほどに、直接、大量に春画を見ていたのか。本人がそのようなメモや日記を残したわけでも ないし、彼の死後、遺品から大量の春画が見つかったというような記録もありません。しかし、ブラックモンに教えられた北斎 漫画をきっか…

ジャポニスムとは何か、どのように始まったのか、浮世絵はどう影響したのか、講演録。4-3

さあ、それでは今日僕が一番話したかった、話の肝に移ります。それは春画であります。春画は浮世絵の一部で、春画を描 かない絵師はいません。わずかに写楽の春画が見つかっていないくらいです。卓抜な風景画家の広重だって描いています。 歌麿 線描のうまさ…

ジャポニスムとは何か、どのように始まったのか、浮世絵はどう影響したのか、講演録。4-2

いま、森先生から、ヨーロッパが受け止めたジャポニスムの衝撃と言うものをご説明頂きました。それでは文人も画家もこぞ って、まるで流行病のようにジャポニスムの軍門に下った真の原因はなんであったか、技術と思想の面から順にご説明させ て頂きます。 ま…

ジャポニスムとは何か、どのように始まったのか、浮世絵はどう影響したのか、講演録。

(2016年9月1日 梅田グランフロントのナレッジサロンで会員に講演4-①) 皆さんこんばんは。美術評論家の岩佐倫太郎です。今日は遅い時間帯にお集まりいただき誠にありがとうございます。 僕はこのナレッジサロンで美術のことをしゃべらせていただくのは3回…

「モネとルノワール」~印象派を10倍楽しく見る秘伝~ ■NHK文化センター特別講座予告

7月2日(土)にNHK文化センターの西宮ガーデンズ校で、特別講座を担当します。 13時30分から3時まで。テーマは 「モネとルノワール」~印象派を10倍楽しく見る秘伝~ モネの構図は浮世絵を踏襲しています。印象派の画家たちはモネもゴッホも浮世絵に熱 狂…

カラヴァッジョさん、あなたの死の瞬間に起きた出来事を話して下さい。

「その二つの絵、つまりパウロやロレートの聖母の話を聞くと、カラヴァッジョさん、 あなたは聖書の場面からイメージの引き出し方が鮮やかですね。とくに幻視の 場面を偏愛してませんか」 「たまにはマシな事もしゃべるんだな。俺の若い頃からの愛読書を知っ…

カラヴァッジョさん、あなたは死の最期の瞬間、何を考えたのか?

■【日伊国交流樹立150周年記念 カラヴァッジョ展】その④国立西洋美術館■ 「カラヴァッジョさん、さっきの話に戻しますけど、あなたの劇的なまでの明暗法を 継いだのがベラスケス、そのベラスケスをマネが学んだ。なのであなたの最後の 弟子がマネ。そこまで…

カラヴァッジョさん、ミケランジェロについてはどう思っているんですか。

【日伊国交流樹立150周年記念 カラヴァッジョ展】その③国立西洋美術館■ 「ところでカラヴァッジョさんにとって、ミケランジェロとは?」 「またしても出来合いの質問だな。アンチョコすぎないか、紋切りで」 「はい、すみません」 「俺と同名のミケランジェ…

第2回 カラヴァッジョとの対話;あなたはルネサンスのどこを新しくしたのか?

■【日伊国交流樹立150周年記念 カラヴァッジョ展その②】国立西洋美術館■ (前回より続く)僕の横に、男がドスンと座り、肩をぶつけて来た。失礼な奴だな! そう思って横目でにらんだら、男は黒いあごひげをはやし、上半身の胸郭が厚い。 日本人じゃないな、…

カラヴァッジョとの対話;あなたは一体、ルネサンスのどこを新しくしたのか?

■【日伊国交流樹立150周年記念 カラヴァッジョ展その①】国立西洋美術館■ 東京の国立西洋美術館。モネをはじめとする印象派絵画の聖地としても知られるが、今回は カラヴァッジョの企画展を見たくて、伊丹から朝早い飛行機でやって来ました。緑が眩しい上野 …

屏風絵の見方にはちょっとしたコツがある。それが分かると急に楽しくなるはずだ。

■【生誕180年記念 富岡鉄斎―近代への架け橋―展その②】兵庫県立美術館■ 鉄斎など大型の屏風絵には鑑賞の仕方にちょっとしたコツがあって、西洋画のように 俯瞰で対峙して全体の意味を考え、大きい幹から順に細部に分け入って見るといった やり方は適切ではあ…

鉄斎は現実と空想を往還しながら、まったく新しい理想郷(仙境図)を作り上げた。

■生誕180年記念 富岡鉄斎―近代への架け橋―展】兵庫県立美術館■ その① 神戸市の兵庫県立美術館では、宝塚の清荒神にある鉄斎美術館のコレクションを中心に、各地の国公立美術館や宮内庁からも作品を集めて、最後の文人画家で巨匠と言われる富岡鉄斎(1836…

エル・グレコ《受胎告知》の美しさは、ミロのヴィーナスと同じ究極のギリシャの美だ。

■【はじまり、美の饗宴展 -すばらしき大原美術館 コレクションー国立新美術館】■ 大原美術館は岡山県倉敷市の大実業家、大原孫三郎が同郷の画家、児島虎次郎を支援しな がらコレクションを進め、1930年に設立した西洋絵画の美術館です。美術鑑賞の目を養う…

家康が光悦に与えた鷹ケ峯・芸術村。隠された謎の使命とは何だったのか③

この贅を尽くした壮大なイベント装置の一式は、たとえば牛車にせよ、パレードの装束、 楽器など、すべて合わせるととんでもなく膨大な量のはずです。ましてや入内の家具、 衣装類ともなると、ことのほか豪奢を極めたことでしょう。 いったいこれだけのものを…

家康が光悦に与えた鷹ケ峯・芸術村。隠された謎の使命とは何だったのか ②

二条城の成立を調べていて、この城がよくあるように既存の城を修改築したのでなく、 関が原の戦いの翌年に二条の堀川右岸の民家数千軒を立ち退かせて新築したことも わかりました。とすれば、その人たちはどこへ行ったのか?補償金などあったのか?こ の辺の…

家康が光悦に与えた鷹ケ峯・芸術村。隠された謎の使命とは何だったのか ①

昨年の2015年は琳派400年にあたるので、全国の美術館が呼応しあって同一テーマで 収蔵品などを公開しました。僕も東京では根津美術館の光琳の《杜若図》や《紅白梅図》 (熱海MOA美術館所蔵)の国宝を見たのを皮切りに、箱根の岡田美術館では宗達、光琳 の優…

生誕110年 村井正誠展 ひとの居る場所  【和歌山県立近代美術館】

日本の抽象美術は、「具体」の白髪一雄や元永定正が人気急上昇だが、こんな先人もいた。 ■□■ 生誕110年 村井正誠展 ひとの居る場所 【和歌山県立近代美術館】 ■□■ 年が明けてまもなく、和歌山市へ出かけました。もう何十年ぶりかもしれなかった。 目的は表題…

狩野派の美術館とも言える二条城だが、隠された徳川の政治的意図は何か③

1615年の大坂夏の陣で政権を確定した幕府は、京都の朝廷に対し露骨な干渉を行う一 方、秀忠の娘、和子(まさこ)を後水尾天皇に入内させ、朝廷の外戚となるのに成功します。 これは美術史的に見て、別の意味で大事件でした。のちの尾形光琳という江戸初期の…

5層の天守の威容を誇る二条城だが、隠された徳川の政治的意図は何か②

わがニューズレターの読者の皆さんは、「パノプティコン」をご存知だろうか。聞き慣れない言葉かもしれないが、これはイギリスの哲学者、ベンサムが発明したユニークな形の「監獄」のことで、一望監視施設などと訳されます。構造的には囚人の独房がズラリと…

狩野派の美術館とも言える二条城だが、隠された徳川の政治的意図は何か①

ユネスコの世界遺産にも登録される京都・二条城。徳川家康は1600年の関が原の戦い が決着すると、すぐさま築城にかかり、1603年、征夷大将軍の宣下を受けたのと同時に 完成させています。民家数千軒を立ち退かせての新築。よほどこの立地に執心したのだ な、…

琳派創始のパトロンは家康だ。光悦を担いだ権力者の政治意図は何だったのか?

今年が琳派400年に当ることは美術ファンなら、もうご承知のことでしょう。その起点は何かというと、 1615年、本阿弥光悦が京都北郊、鷹が峯の土地を徳川家康から拝領し、芸術村を開いたことにち なみます。なるほど、2015引く1615で400年かと僕も納得し、今…

印象派を生み、その後の西洋美術の流れを作ったのは、「春画」である。信じられますか?

はじめに僕のオク手な春画体験を書いておきましょう。それは約1年前、箱根・小涌谷の岡田美 術館(※1)。そもそも春画というか男女の交合図を常設で見せている美術館なんて、まず例が無 いでしょうが、この館は古今の東洋美術の莫大なコレクションを収納展…

ロンドンの美術の旅で、ターナーこそ印象派の父だと認知するに至りました。

□■□ 【ナショナル・ギャラリーほか】 ターナーと歌麿が印象派を作った 1/2 ■□■ 東京上野の国立西洋美術館は、松方コレクションを母体として戦後まもなく作られ、西洋絵画の 中でもとくに印象派の宝庫として知られています。実際、現地に足を運んでみると、た…

侘び茶の開祖とされる珠光。殿様の茶事とは対極。どこが違うのか、碗は雄弁に語る。

□■東洋陶磁美術館 【黄金時代の茶道具 ―17世紀の唐物 2の②】 □■ 足利将軍家の唐物コレクションである東山御物(ひがしやまごもつ)。残された絵画や茶碗などを眺めているうちに、日本の「床の間」は、言われるような仏壇の発展形などでは無く、東山御物の陳…

利休ばかりが有名だが、茶碗を見ると侘び茶の創始者、珠光の存在の巨大に気づく。

■ 東洋陶磁美術館 【黄金時代の茶道具 ―17世紀の唐物 2の①】 ■ 大阪中之島の東洋陶磁美術館。青磁・白磁などの世界的な優品を所蔵することで知られるが、 今回の「黄金時代の茶道具」も力の入った企画展です。関西でこれだけ、茶道具や茶碗が一 堂に会したこ…

【根津美術館】 尾形光琳300年忌記念特別展 燕子花と紅白梅 ―光琳デザインの秘密―

燕子花(かきつばた)と紅白梅の屏風。いずれも琳派の巨匠、尾形光琳の代表作でかつ、国宝です。 紅白梅図は熱海のMOAで見ている人も多いでしょうが、両者が一堂に会するという、夢のようなマ ッチングが、東京・南青山の根津美術館で実現しました。17日…

建て替え工事のため、5月18日から、休館。思い出の名画名作と別れを惜しんできた。

八重洲通りのブリヂストン美術館。ここがビルの建て替え工事のため、4,5年休館すると聞いて、 東京に向かいました。美術館の所蔵するモネ、ルノワール、セザンヌらの印象派などを中心と した珠玉のような名品の数々が思い出され、もうこのまま数年も会えな…

速水御舟を知るだけでも、日本画の超絶した技巧、高貴な気品、世界の見方が分かる。

【花と鳥の万華鏡 ―春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥】 東京広尾の山種美術館。恵比寿駅から駒沢通りを歩いて10分。僕は京橋のブリヂストンと並んで, 洋画をこの山種美術館がとても気に入っています。ブリヂストンがモネ、ルノワールなど珠玉のような 所蔵し…

この絵の中に、ベラスケスもレンブラントも、のちのマネも皆、含まれているのが見て取れる。

■□■□■【カラヴァッジオの偉大さを、いまさらながら発見して驚嘆した2/2】 ■□■□■ 「聖マタイの召命」と名づけられたこのカラヴァッジオの絵。ちょうど1600年の作。ミラノで修行した カラヴァッジオがローマで認められ、一躍人気画家になった出世作です。同時…

NHKの朝ドラ、「マッサン」のヌード・ポスターと、このカラヴァッジオは、とても似ていないか?

■□■□■【カラヴァッジオの偉大さを、いまさらながら発見して驚嘆した1/2】 ■□■□■ 毎朝、NHKの「マッサン」を楽しみにしている人は、このニューズレターの読者にも多いでしょうね。 本物のウィスキーを日本で、と意気込んで純な技術志向のマッサン。一方、「…

マネは浮世絵に影響を受けた。とりわけ春画との出会いは、衝撃的な事件だったはずです

■□■□■ 【西洋ヌード画の歴史をたどってみた シリーズ 3の③“】 ■□■□■ パリの豊かなブルジョワ家庭に生まれたマネは恵まれた環境の中で、ルーブルでの模写やスぺ イン・イタリア旅行を行ない先人たちの技法を吸収していきます。中でもスペインのベラスケスや …

マネはルネサンスの巨匠達をハッキングすることで、絵画の新しい思想を示そうとした。

【西洋ヌード画の歴史をたどってみた シリーズ 3の③’】 ■□■□■ 「オランピア」は「草上の昼食」と並んで、マネの代表作あるばかりでなく、パリのオルセー美術館 が誇る傑作です。ナポレオン3世による第二帝政と呼ばれる時代、パリにも産業革命の波が 押し寄…

モネは静かにルネサンスを扼殺し、近代絵画の道を示した、美術史の分水嶺に立つ巨人。

■□■□■ 【西洋ヌード画の歴史をたどってみた シリーズ 3の③】 ■□■□■ まずは下の画像をご覧いただきましょう。ご存知、近代絵画の父とも言えるマネの「草上の昼食」。 パリのオルセー美術館が所蔵する傑作です。鑑賞者はウッカリすると、平和な白昼のピクニッ…

ヌード画ってありふれてるよねえ、と今は呑気に言えますが市民権を得るまでに四苦八苦。

■□■□■ 【西洋ヌード画の歴史をたどってみた シリーズ 3の②】 ■□■□■ スペインの宮廷画家として、フェリペ4世の庇護のもと、王族の肖像など傑作を生涯ものしてきた べラスケスですが、ヌード画で現存している絵は下の画像だけ。「鏡の前のヴィーナス」。バロ…

ボッティチェルリからピカソまで。ルネサンスに始まるヌード史を見れば、美術史が分かる。

□■□■ 【西洋ヌード画の歴史をたどってみた シリーズ 3の①】 ■□■□■ ルネサンスの名画を訪ねて、ローマ、フィレンツェと美術の旅をしているうちに、僕のなかでヌード 画への興味が俄然、頭をもたげてきました。これって、いわゆる「萌え」ともいうべき現象で…

ゴージャスで高慢そうな彼女(=伊万里)だが、身の上を知ると愛さずにいられない。

ゴージャスで高慢そうな彼女(=伊万里)だが、身の上を知ると愛さずにいられない。 ■□【大阪市立東洋陶磁美術館 伊万里――ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器】□■ 伊万里は日本で最初の磁器であり、その誕生は1610年代であるとされています。関ヶ原 の戦いから1…

ルネサンスとは何か?その答はウフィッツィの至宝、ボッティチェルリのヌード画にあった。

■□■□■ 【ウフィッツィ美術館で、ルネサンスの名宝を見て歩く⑥】 ■□■□■ 前回の「ヴィーナスの誕生」で「ボッティチェルリはヌード画の開祖である」、と僕は断じました。古代は別として、肉体に否定的な中世キリスト教社会では、婦人のヌード像はご法度の時代…

盛期ルネサンス極めつけの一点。「ヴィーナスの誕生」は、スキャンダラスなまでに衝撃的。

わがウフィッツィ美術館めぐりも、ようやくにして名画中の名画、ボッティチェルリの「ヴィーナス の誕生」にたどり着きました。あまりに教科書的なこの絵、いったいどこがいいのか。印刷物 やネットだけでは判らないのですが、まず、オッと驚くほどデカいん…

ボッティチェルリ、ミケランジェロ、ラファエロ。巨匠たちのトンド(=円形画)の競演を見た。

■□■□■ 【ウフィッツィ美術館で、ルネサンスの名宝を見て歩く⑤】 ■□■□■ トンドと言う絵の形態をご存じだろうか。トンドとはイタリア語で「丸い」と言う意味らしいですが 文字通り円形画。まるでカーブミラーのように、広角で凝縮された世界が描かれることが多…

イタリアの宝石は絵画だけじゃない。このトスカナ料理とワインの素晴らしさも至福なり。

■□■□■ 【閑話休題───イタリアのワインと料理に夜は更けて】 ■□■□■ ローマから列車でフィレンツェに入ったその日のことです。街がこじんまりして見どころも多い ので、思わず距離を歩いてしまいました。おまけに石畳のデコボコ具合も半端じゃない。さす がに…

ルネサンスの破戒僧、フィリッポ・リッピ。行状とは裏腹に、その絵は深遠かつ神妙なり。

■□■□■ 【ウフィッツィ美術館で、ルネサンスの名宝を見て歩く④】 ■□■□■ ひょっとしたら僕はウフィッツィの絵のなかでこの作品がいちばん好きかもしれない。画家フィリッポ・リッピ(1406~1469)は修道僧ながら、どうやら恋多き男らしく、大変な艶福家。この…

この童画的な幻想性を愛さずにいられない。ウッチェロは本当にルネサンスの人なのか?

■□■□■ 【ウフィッツィ美術館で、ルネサンスの名宝を見て歩く③】 ■□■□■ パオロ・ウッチェロ (1397-1475).。ルネサンス前期の画家。下の図の「サン・ロマーノの戦い」はフィレンツェ軍とシエナ軍の都市間戦争の模様を描いた大作で、惨劇を描いているはずなのに…

ヴァチカンのミケランジェロの大傑作、「最後の審判」を鳴門で見た。

【大塚国際美術館の陶板による原寸名画の復元は凄い】 かねて念願のイタリア美術旅行に、ようやく出かけることになりました。ローマではヴァチカン、フィ レンツェはウフィツィ美術館を主に、ルネサンスを訪ねる旅です。それで最近時々通っているのが 鳴門の…