2018-03-30から1日間の記事一覧

絵画のコレクターで財力と審美眼を兼備する人は珍しいが、ビュールレはその稀有な例外だろう

東京・六本木の国立新美術館に、「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」が来ています。絵の説明に入る前に、このたぐいまれな審美眼とお金儲けの才能を兼備した人物のことを書いておきましょう。エミール・ゲオルク・ビュールレ(1890-1956年)はドイ…

左下の《肖像》を見て感じるのは、嫌悪?興味?森村泰昌の作品は、身体を賭したゴッホ批評だ。

京都国立近代美術館での「ゴッホ展」は終わってしまいました。見どころの多い企画展で、僕もゴッホの画法の変遷や宗教観を考察する機会を得て、充実した余韻がまだ残っています。しかしながら、なおもニューズレターに書き残した気がかりが一つある。それは…