あけましておめでとうございます。 平成三十年元旦

読者の皆さま、すがすがしい新年をお迎えのことと、お喜び申し上げます。

この1年が戦争など起こらない平和な年になることを、切に願っています。

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家の近くの清荒神清澄寺。久しぶりにサインペンを使わず鉛筆で人物を描きました。

 

小生去年は、美術の世界ではジャポニスムをテーマに京都大学や朝日

カルチャーセンターなどで講演させて頂きました。「浮世絵が印象派を生

みだした」と言う、世界の美術史上の大事件を語りました。

ちなみに今年も再び京大時計台ホールで、浮世絵を起点に、ポスト印象

派、フォービスム、ピカソにつながる流れを、森耕治先生と7月15日(日)

に講演させて頂く予定です。また東京駅前にある京都大学東京オフィス

でも同趣旨の講演会を9月に開催します。

わがニューズレターもお陰さまで創刊10年、200号に近づきつつありま

す。この機会に再編集して1冊の本にまとめて刊行する心づもりです。

これからの1年も、美術ソムリエとしてアートと美術ファンの間に立って、

僕なりの視点で美の楽しみを皆さまにご案内して行きたいと思っています。                         

さて今年の美術の企画展の近々のおすすめと、秋の大型企画をいくつか

ご案内しておきましょう(番号はランキングではありません)。

 

関西の方には

  1. ゴッホ展――巡りゆく日本の夢」

1月20日から京都国立近代美術館で。力のこもった企画展で、ジャポ

ニスムを通じたゴッホ像とその日本への再受容が良くまとまっています。

 

関東の方には

  1. プラド美術館展――ベラスケスと絵画の栄光」

  2月24日から国立西洋美術館で。6月には兵庫県立美術館に巡回。

今年の大型企画の目玉です。

  1. 「至上の印象派展――ビュールレ・コレクション」

 2月14日から六本木の国立新美術館で。マネ、ゴッホ、モネなど

 の数々の優品がそろい、そのうち約30点が日本初公開。

 

そのほか秋の注目は

  1. フェルメール展」が上野の森美術館で。《牛乳を注ぐ女》が初来日。

日本では過去最大の規模。

  1. ムンク大回顧展」(仮)が東京都立美術館でやはり10月から。有名

な《叫び》もやってきます。

 

 

ニューズレター配信  岩佐倫太郎  美術評論家/美術ソムリエ

 

21世紀日本フォーラム・講演のお知らせ京大系の民間シンクタ

ンクが主催するフォーラムの新春講演会に、スピーカーの一人として呼

んで頂きました。小生のテーマは、「浮世絵に見る江戸文化」。京大名誉

教授、芥川賞作家、高野山宗務総長、関学副学長、関西棋院理事長を

はじめとする各界の著名な名士が参加し、また登壇されます。

2月3日(土)、大阪・天満橋の「大阪キャッスルホテル」で13時15分より。

詳細のお問合せ、ご参加のお申込みは 06-6624-1020 

e-mail   jf21@muf.biglobe.ne.jp 21世紀日本フォーラム事務局まで。