2015-01-01から1年間の記事一覧
ユネスコの世界遺産にも登録される京都・二条城。徳川家康は1600年の関が原の戦い が決着すると、すぐさま築城にかかり、1603年、征夷大将軍の宣下を受けたのと同時に 完成させています。民家数千軒を立ち退かせての新築。よほどこの立地に執心したのだ な、…
今年が琳派400年に当ることは美術ファンなら、もうご承知のことでしょう。その起点は何かというと、 1615年、本阿弥光悦が京都北郊、鷹が峯の土地を徳川家康から拝領し、芸術村を開いたことにち なみます。なるほど、2015引く1615で400年かと僕も納得し、今…
はじめに僕のオク手な春画体験を書いておきましょう。それは約1年前、箱根・小涌谷の岡田美 術館(※1)。そもそも春画というか男女の交合図を常設で見せている美術館なんて、まず例が無 いでしょうが、この館は古今の東洋美術の莫大なコレクションを収納展…
□■□ 【ナショナル・ギャラリーほか】 ターナーと歌麿が印象派を作った 1/2 ■□■ 東京上野の国立西洋美術館は、松方コレクションを母体として戦後まもなく作られ、西洋絵画の 中でもとくに印象派の宝庫として知られています。実際、現地に足を運んでみると、た…
□■東洋陶磁美術館 【黄金時代の茶道具 ―17世紀の唐物 2の②】 □■ 足利将軍家の唐物コレクションである東山御物(ひがしやまごもつ)。残された絵画や茶碗などを眺めているうちに、日本の「床の間」は、言われるような仏壇の発展形などでは無く、東山御物の陳…
■ 東洋陶磁美術館 【黄金時代の茶道具 ―17世紀の唐物 2の①】 ■ 大阪中之島の東洋陶磁美術館。青磁・白磁などの世界的な優品を所蔵することで知られるが、 今回の「黄金時代の茶道具」も力の入った企画展です。関西でこれだけ、茶道具や茶碗が一 堂に会したこ…
燕子花(かきつばた)と紅白梅の屏風。いずれも琳派の巨匠、尾形光琳の代表作でかつ、国宝です。 紅白梅図は熱海のMOAで見ている人も多いでしょうが、両者が一堂に会するという、夢のようなマ ッチングが、東京・南青山の根津美術館で実現しました。17日…
八重洲通りのブリヂストン美術館。ここがビルの建て替え工事のため、4,5年休館すると聞いて、 東京に向かいました。美術館の所蔵するモネ、ルノワール、セザンヌらの印象派などを中心と した珠玉のような名品の数々が思い出され、もうこのまま数年も会えな…
【花と鳥の万華鏡 ―春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥】 東京広尾の山種美術館。恵比寿駅から駒沢通りを歩いて10分。僕は京橋のブリヂストンと並んで, 洋画をこの山種美術館がとても気に入っています。ブリヂストンがモネ、ルノワールなど珠玉のような 所蔵し…
■□■□■【カラヴァッジオの偉大さを、いまさらながら発見して驚嘆した2/2】 ■□■□■ 「聖マタイの召命」と名づけられたこのカラヴァッジオの絵。ちょうど1600年の作。ミラノで修行した カラヴァッジオがローマで認められ、一躍人気画家になった出世作です。同時…
■□■□■【カラヴァッジオの偉大さを、いまさらながら発見して驚嘆した1/2】 ■□■□■ 毎朝、NHKの「マッサン」を楽しみにしている人は、このニューズレターの読者にも多いでしょうね。 本物のウィスキーを日本で、と意気込んで純な技術志向のマッサン。一方、「…