2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ピカソも驚嘆させたアンリ・ルソーの楽園画。彼は役所に勤める日曜画家だった

この絵の前に立った人は、画面いっぱい滴るように横溢する緑の分量感の心地よさをまず感じるだろう。僕などもこのところバロック絵画の、黒々とした演技過剰な絵について、あちこちで解説してきたものだから、こんなシャープな緑の色のそよぎに出会うと、ま…

マティスと並ぶ野獣派(フォービスム)の旗手、ドランにも浮世絵の影響は見られる。

大阪・中之島の国際美術館で開催されている「プーシキン美術館展」。春に東京上野の都立美術館で開かれていたのが、巡回してきた。ロシアの詩人にして小説家の名を冠したモスクワの美術館が持つ、印象派やポスト印象派などを中心にした見ごたえある優品が並…

印象派は浮世絵から始まった、という驚きの事実はもっと知られてよいだろう.

この5年くらい僕は、浮世絵が印象派を生んだと言う話を、京都大学やNHKカルチャーセンターなどで語ってきました。 それは決して自国文化への贔屓の引き倒しではなく、日本の優秀なビジネス・パースンやこれから美術を楽しみたい シニアの方々に、東西の美術…

「浮世絵が印象派を生んだ」、と言うとエッ!と驚かれる方もいる。

この5年くらい僕は、カルチャーセンターや京大などでの講演で、「浮世絵が印象派を生んだ」ことを語り、ゴッホやマティスにもつながる西洋美術の源流が、浮世絵に有ることを話してきました。始めインテリの人ほど疑わしそうな顔をされたんですが、この一年く…