2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【フェニーチェ堺での音響測定会③】

満席から4割ほどの人が退場すると、こんなにも違って聞こえるものなのか。今後ホールでは、実験をもとにさらに吸音材を出し入れしたり、反射板を調整したりして最終仕上げをするらしい。楽しみだ。 【フェニーチェ堺での音響測定会③】 下の画像は、当日、客…

【フェニーチェ堺の音響測定会②】

残響2.0秒というのは神話ではないのか。ホールの特定地点の理想状態の時の部分値だろう。 このホールは、「2.0秒神話」の呪縛を越えようとしているようにも思える。 【フェニーチェ堺での音響測定会②】 ちょうど1週間前の日曜(注;2019年2月10日)。今秋オ…

音楽ホール「フェニーチェ堺」の音響測定会①

こんにちは。今回は音楽ネタです。3日連続のシリーズ。すでにFACEBOOKの友人にはご覧いただいたものですが、興味深く素晴らしい体験だったので、再録してお届けします。 【フェニーチェ堺での音響測定会①】 フェニーチェ堺は、堺市民芸術文化ホールの愛称。…

誰も言わない琳派美術史その⑦。なぜ尾形宗伯と茶屋四郎次郎が光悦の対面に住むのか

去る2019年1月、梅原猛先生が93歳で亡くなられた。哲学者にして歴史家、劇作家で、専門の垣根を越えて雄渾な想像力と思索を展開した、真の自由人で知の巨人でした。ブームになった「隠された十字架 法隆寺論」や「柿本人麿論」にしても、乾燥しきったような…

誰も言わない琳派美術史その⑥。鷹峯光悦村の地政学とレイアウトの意味

「鷹峯光悦村ってどの辺にあるんですか?」とよく聞かれます。「京都の北西の隅ですよ」とか「金閣寺の北」とかお答えしています。ともかく秀吉が都市城壁として築いた「お土居」のまだ外側にあるんですから、随分と辺鄙です。 ここが言われるような芸術村な…