2023長浜の盆梅展に遊ぶ

どうしてこのように枯れたも同然に見える古木から、みずみずしい梅の花は生まれてくるのか。老いと若やぐ生命の対比。生と死の輪廻――梅の盆栽の古木を見ての感想ですが、何か謡曲の演目を見ているような幻想性も感じます。例えば、ある日、翁が海岸で大きな流木が倒れ伏しているを見つけ、いたわしやと助け起こす。その枯れたはずの梅の木は梅の精で、夜を待って濃密な香りとともに翁の前に現れ、助けられたお礼にと幹に花を飾り、永遠の寿ぎの舞を舞い、気が付けば夜が明けて梅の古木はもう姿がなかった。まあ、妄想ですけど、桜とは違った梅の生命力の強さを改めて感じさせる長浜の「盆梅展」でした。3月12日(2023)に終了。