2021-07-24から1日間の記事一覧

古墳を巡り、継体天皇の謎を考える ⑨船の埴輪を見ると、古墳にも波止場が必要だ

今から1,600年ほども昔の仁徳陵が出来たころの船なんて、小さな丸木舟じゃないの?!と多くの人は思うかもしれない。ならば桟橋や船着き場なども要らないだろう、とお考えになるかもしれない。しかし実際は、さにあらず。古墳時代の中期、どのような進…

古墳を巡り、継体天皇の謎を考える ⑧巨大古墳のくびれ部の出っ張りは何?

【閑話休題】以前から気になっていたことがまた気になってきた。それは仁徳天皇陵などの大型古墳のくびれにある出っ張りのこと。これって、いったい何なんでしょうね。もし古墳を巨大な鯛焼きに見立てたなら、まあその鯛焼きのしっぽの付け根のハミ出したバ…

古墳を巡り、継体天皇の謎を考える  ⑦継体即位の真相は、鉄の力か!

島根半島にある出雲もそうだが、越前も九頭竜川の河口に天然の三国湊を擁して、日本海側の海岸で半島からやってくる船が安全に風を除けられる泊地たり得たことは、都市として成長する上で非常な幸運だった。この地を辺境と呼ぶのは当たらない。それどころか…

古墳を巡り、継体天皇の謎を考える  ⑥アレクサンダー大王が鉄を運んだ?

ところで人類の製鉄の歴史は古い。今のトルコのあたりにあった「ヒッタイト帝国」に始まるとする。少なくとも紀元前15世紀にはもう製鉄は盛んで、鉄と戦車の技術を独占する強国であったようだ。そのヒッタイト帝国が紀元前千年くらいには滅びてしまう。地中…